一人称が私から俺に替わる時







帰り道は静かで私の心臓だけが煩かったです…。



「日咲ちゃん随分と見高クンと仲がいいのね」

「え?あ、はい。まあ同級生ですから」


何やら一宮さんが不機嫌に思えます?


どうしたんでしょう……


「一宮さん?どうしました?」


「え?どうもしてないわよ…」


嘘ですね。


「私……何かしましたか?」


「…はぁ……この年になって情けないわね私」


??


何が情けないのでしょう?


「何がですか?」


─グイッ


「きゃあっ」


─ギュッ


え、ぇぇぇえ!?////


わた、私今一宮さんの腕の中ですか!?

「情けないわよ…高校男子相手にヤキモチなんて…」


はぃ?



ヤキモチ?


焼き餅?

いやいや…;;;多分違いますよね?;;;



「ど、どういうことですか?」


私の心臓が壊れる前に離してほしいけど……



離してほしくない……



「貴女は私だけのものでいてほしいって事よ//」


そ、それって…?////


「あ、あの!一宮さんは私をどう思ってらっしゃるんですか?」


き、聞いた〜〜////!










「好きな人よ」






はぃ?

へ?



えっと耳鼻科に予約をいれたほうがいいですかね?


だって…一宮さんが私なんかを好き?


あ、友人としての好きかもしれません。変に期待をしてはいけませんね!;;


「ゆ、友人としての好きでしょうか?」


「はぁ……馬鹿だわ貴女。こういうことよ」


─チュッ


!!////


き、キス…2回目…じゃなくて!



「本当何ですか?」


「好きでもない子にキスしないわよ」



「………嬉しい…」


あ!;;まずいです;;;



本音が…〜〜;;;;


「あら、じゃあ両想いでいいのかしら?」

「は、はぃ////」

「クス、良かったじゃあ宜しくね?私の彼女として♪」


あ、改めて彼女と言う単語を聞くと////


「は、はい////」



その後3回目のキスをされて無事に家に着きました

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