一人称が私から俺に替わる時
「どうして……そんな事が分かるんですか?」


「アイツが前に付き合ってたやつは俺の姉貴の友達なんだよ、ろくなうわさねぇぞ?」


─ドグン



もしも、




もしも、そうだとしたら私は……



「私は……信じません。ごめんなさい見高君」


そう言って食堂を後にしました。




きっと、



絶対…信じません。



午後の授業はあまり頭に入らなくて帰って予習だけしようと思い、今書店に居ます



「これがいいですかね?」


「うそ?!マジで〜」


?何でしょう?


「そいつ最低じゃん!女なんだと思ってんの!」


あらあら、書店で女子トークですか;;;


さて、さったと買って帰らなきゃですね。



「本当に最低!一宮凛って男!」



え?



今…なんて?




誰が最低…何ですか?



「お嬢さん、はい658円ね」

「あ、はい」


「ありがとうございました〜」


─ダッ



私は……不安にかられておかしくなりそうなのを堪えて



一宮さんの元まで走りました
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