一人称が私から俺に替わる時

誤解よ;;;

自室で大泣きして…チケットをゴミ箱に捨てて……


胸が痛いですよ…一宮さん…



─ピンポーン






居留守を使いましょう……



─ピンポーン



─ピンポーン



「もう!煩いですね!」


─ガチャ

「は……!!い、嫌です」

─バタン





まさか…一宮さんが立ってるなんて聞いていません!


「日咲ちゃん?開けて頂戴」


「い、嫌です!帰って下さい!」


「開けて?」


「嫌です!」


断固としてドアを開けません!

こうしてドアノブを押さえておけば大丈夫です!


「…そう、じゃあ…」

─ガチャン!!

「きゃっ」


「男に力で敵うはずないでしょう?おバカ」

「か、帰って下さい!」


「…嫌よ。だって貴女は誤解しているもの」

誤解?


何が誤解ですか!


あ、また……



泣けてきてしまうじゃないですか…


─グイッ


「!!やっ、降ろしてください!」

「降ろしません」


肩に担いでどうしようっていうんですか?


「失礼するわよ」

「え?」


─ガチャ


「へぇ、日咲ちゃんのお部屋可愛いわね」


ま、まさかの自室に入ってきてしまいました?!


「降ろしてください!出てって下さい!」

─ドサッ


え…?


─ギシ

「降ろしたわよ?」

「どうしてベッド何ですか?」


「ねぇ、日咲ちゃん私の部屋に居たのは姉の雅よ」



……へ?!



お、お姉さん?!



じゃあ……私は……


「私……一人の誤解…?ですか?」


「さっきからそう言っているわ;;;」


……!////


な、なんてことを!

「一宮さんごめんなさい!私……」

「いいのよ、私も誤解を招いてごめんなさいね?」


「そんな!私が悪いんですから!ごめんなさい…お詫びに何でもしますから!」



あ、あれ?


目が怪しげに光っていませんか?;;;


「その言葉本当ね?」


た、大変なことをしましたか?私;;;
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