一人称が私から俺に替わる時
「あ、ここです」

「ここ?」

お姫様抱っこで歩いてもらうこと数分後、自宅のマンションに着きました。

のは、いいのですが何故か一宮さんが驚いています?;;;

「どうしましたか?」

「…私と同じマンションに住んでたのね」




あららら、気づかないで私…17年も過ごしていたんですね;;;

「え〜っと、兎に角ありがとうございました」

「いいのよ、私が勝手にしたことだから」

んん?何処かで聞き覚えのある台詞ですね…

「何階?」

「3階の301号室です」

「……;;;;私…302号室…」



これは…;;;どうリアクションすればいいのですか?…


「ついでといっては何だけど送って行くわ」

「いえ、そこまでしていただかなくても!」


「隣よ?クス、」


「オネガイシマス」


そして、部屋まで送って貰いましたが…

本当にお隣さんだったんですね;;;


「それじゃあね、おやすみなさい」

「ありがとうございました、おやすみなさい」


─カチ

「ただいまです」


誰も居ませんよね…だって両親は………





他界したんですから。
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