一人称が私から俺に替わる時
─ジリリリリリ

ガチ

「ん〜………、ヤバイです!学校でした!」

私はベットから飛び降りて制服に着替えた。

高校の制服は可愛くて女子に人気が高いんです♪

ワインレッドのブレザーにスカート。

プリーツのスカートには白いラインが入っていて、白いリボンがポイント!

「行ってきます!」

大好きなフレンチトーストを朝食にと思いましたが、仕方がありません。断念です!


「鍵は閉めました!よし!」

「あら、おはよう日咲ちゃん」

「あ、一宮さん。おはようございます」


お隣だと言うことを忘れていました;;;


「今から学校?大丈夫?今7時15分よ;;;?」

えぇ…!?そんな時間ですか!非常にまずいですが…


「大丈夫ですよ、走りますから!」

こう言うしかないですよ;;;

「はぁ…ちょっと来なさい」

「え?」

一宮さんは、バサッとジャンパーを羽織って階段を降りていきました。

…?何なんでしょう?


ついていくと、大型バイクが…

「乗りなさい」


はぃ?今何と?


「え…?えっと、私はバイクは運転できません」

「おバカ、後ろよ」

もう、目が点です…;;;

バイクに乗る?後ろに?

乗ってどうするのでしょう?


兎に角……


「よいしょっ、の、乗りました」

「ん、しっかり捕まってなさいよ?」

「へ…?きゃっ!」

ブォンという、エンジン音と共に動き出したバイクに思わず、一宮さんにしがみついた。


は、速い;;兎に角速いです…ので、

い、息が…;;;;

「はい、到着。学校頑張りなさいね」

「ケホッ、どうしてこの学校だと分かったんですか?」

「特徴的だもの、その制服」

あ、成る程!

じ、じゃありません!遅刻ギリギリです;;;

「ありがとうございました!一宮さん!」

「どういたしまして」

私は教室に駆け込んだ。

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