一人称が私から俺に替わる時
はい、私田辺日咲は絶賛クラス女子から取り調べ中です;;;

「誰だったの?!あんなかっこいい人!」

「紹介してよ〜田辺さん!」


「ちょ、ちょっと落ち着いてください;;;」


どうやら、クラスの窓から一宮さんを見ていた女子が大興奮な様子です;;;


困りました;;;


「はいはい、あの男は日咲のダーリンよw」

「み、花崗ちゃん?!」


「あ〜やっぱりね〜」

「うちらには田辺さんに勝てないよね〜」


と、口々に言っては去っていきました。

もう、訳が分かりません…;;;

「花崗ちゃんどうしてあんな嘘を?」

「ん?手っ取り早いから♪」


関西人じゃありませんが、ハリセンがあればいい音を響かせたいと初めて思いました。


「んで?日咲いつのまにあんなに仲良くなったわけ〜?」

「実はですね、お隣さんだったんですよ!」

「あんた……まさか今の今まで気付かなかったの?…;;;」


「はい!驚きでした、世間は狭いのかも知れませんね〜」


本当に驚きでした。まさかのお隣さん。

ん〜、よくよく考えればおかしいですねw


「あんた…いつか、何か犯罪に捲き込まれそうな勢いで天然だから怖いよ…」


「天然?そうですか?」


花崗ちゃんはもう何も言うまいと、席についてしまいました。


私が天然?

いやいや、天然の方はもっと天然な筈です

私はわりと普通なはず?です。


さて、一時間目は……


体育……ですか…

なかなかハードなんですよね…この学校の体育は…


「日咲〜着替えに行くよー♪」

体育得意な方はいいですね…元気で


「はい、今行きます!」
< 9 / 45 >

この作品をシェア

pagetop