【完】猫かぶり少女と腹黒王子
ここの屋上はいつも開いている
でも、立ち入ろうとする人は少ない
理由は知らないけどww
ガチャ
屋上への扉を開けると
一人の男子生徒が待っていた
彼が杉田寛くんなのだろう
「来てくれましたか」
なぜだかホッとする杉田くん
「早速でごめんなさい。俺と付き合って下さい」
頭まで下げられてしまった
けど…
「ごめんなさい。貴方とは付き合えません。
私には好きな人がいるんです」
いつものフレーズ
誰に言われようと、全く同じことを言う
「でもっ!」
グイッ
ドンッ
急に腕を掴まれて、そのまま壁に押し当てられた
「きゃっ!」
「でもそいつとは付き合ってないんだろ?だったら少しくらいいいじゃないか」
「ちょっ…やめて下さい
本当に迷惑です」
ピタ
「今度また」
急に迫ってくるのをやめて、杉田くんはそう言って、屋上をあとにした