【完】猫かぶり少女と腹黒王子




そんな提案をした遥香



「椎名は何処行きたい?」



「私は…?」




別に何処でもいい、なんて言えやしないんだから


「うちの家の別荘にでも来る?」




「うそー!
本当に⁈行く行く行く!
椎名ん家の別荘久しぶり〜!」



急にテンションが上がった遥香


「別荘ってお前…
どれだけ金持ちなんだ?」



いやいや、金持ちな訳ないじゃん!


金持ちってあれでしょ?
家の床が大理石とか、家に着くまでが10分くらいかかるとかさ


そんなのが金持ちって言うんでしょ?



そんなのに比べてら…いや、比べちゃダメなくらい!




「じゃあ決定ね。」




「別荘って何処にあるんだ?」






「んーとね。
海の近く」




「へー。じゃあ海で遊べるな!」







< 104 / 126 >

この作品をシェア

pagetop