【完】猫かぶり少女と腹黒王子
そんな提案をした遥香
「椎名は何処行きたい?」
「私は…?」
別に何処でもいい、なんて言えやしないんだから
「うちの家の別荘にでも来る?」
「うそー!
本当に⁈行く行く行く!
椎名ん家の別荘久しぶり〜!」
急にテンションが上がった遥香
「別荘ってお前…
どれだけ金持ちなんだ?」
いやいや、金持ちな訳ないじゃん!
金持ちってあれでしょ?
家の床が大理石とか、家に着くまでが10分くらいかかるとかさ
そんなのが金持ちって言うんでしょ?
そんなのに比べてら…いや、比べちゃダメなくらい!
「じゃあ決定ね。」
「別荘って何処にあるんだ?」
「んーとね。
海の近く」
「へー。じゃあ海で遊べるな!」