【完】猫かぶり少女と腹黒王子





「返して下さい」



私は会長に歩み寄った




「んー?嫌だと言ったら?」





はっ?
何言ってるのこの人?


さっき

返して欲しければ、こっちにこい


と言ったのは誰だ?





だから私はこっちに来たのに




「嫌でも返してもらいます」








んー、と少し黙り込んだ会長




「堤啓、2年 顔はそこそこ、でも何が欠けている

浅海竜也、3年 バスケ部らしい

脇本聡、2年 メガネはごめんだ…」





ペラペラとメージをめくって会長は読み始めた



私が男チェックをして、その感想まで






「ちょっ…やめて下さい」





「俺、見たんだよね?
杉田寛くんに告白されてるとこ


偶然ね。

あと、これも」




カチ





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