【完】猫かぶり少女と腹黒王子
《なんなのあの人
マジで意味分かんない
まっいっか、彼でこの段は埋まったし》
生徒会室に私の声が響いた
「なんで貴方がそれを持ってるんですか?」
もう猫を被る必要がない
彼は私が猫を被っていることを知っている
「だから言ったじゃん。
偶然ね、偶然
屋上に行ったら、告白現場を目撃!みたいな?」
ニヤニヤしながらそう言う会長
「会長さん、そんなんで会長が務まるんですか?」
「まぁね。俺はちゃんと仕事だってしてるし。
あと、俺には日向大和っていうちゃんとした名前があるんだから」
「では、日向会長。
その録音消してください。あと、生徒手帳返して下さい」
日向会長に向かって手を出した