【完】猫かぶり少女と腹黒王子
つまらない授業を聞いて
先生に当てられれば、笑顔を作って問題に答える
決して簡単ではない問題も
そうやっていれば優等生として先生たちは私をみる
ホント単純
隣の席の大和も同じようにやっている
そうしていれば何も問題にならないし
「椎名、一緒にご飯食べよう!」
お昼休みになると飛んでくる遥香
でも今日は1人じゃなかった
「大和!椎名ちゃん!遥香!
俺も混ぜて〜な!」
篠澤くんも付いてきていた
「どうする?椎名」
「ん?いいんじゃない。篠澤くんは遥香と食べたいっぽいしww」
篠澤くんを軽くからかうように、遥香と篠澤くんを交互に見る
ていうかさっき、遥香のこと
名前で呼び捨てにしてた?!
えっ!?
もうそんなに仲良くなったの!?
「椎名がそう言うなら俺は構わない。
ここじゃ目立つから屋上にでも行く?」
「うん、そうだね」
というわけで私たちは屋上に行くことにした