俺様生徒会長に鳴かされて。
なんてやきもきしながら、俺はやっと目的のショップにたどりついた。



「メガネ屋さん…?」


「目、なんも見えねぇんだろ。買ってやるよ」


「え、そんな、申し訳ないよ…」


「いいってんだろ。

そのかわり、フレームは俺に選ばせろよ」





嫌な予感がするのか、優羽はしぶったが、しぶしぶコクリとうなづいた。



ふふん。

その嫌な予感、きっと当たってるぜ、優羽。





「おー彪斗くん、今日はまた一段と可愛いコつれてるねぇ」


「なぁケンさん。いっちばん地味でだせぇメガネない?」



顔なじみの店長のケンさんは、ええ?と苦笑いを浮かべた。



「うちにはそんなのは置いてないよー。怒られるから」


「じゃあ、流行遅れなのは?」


「そうだなぁ…」



と店奥に行って、段ボールを持ってきてくれた。



「処分しようと思ってたやつだよ」


「どれどれ。うーん、どれも今時だけど…ん?これ、いんじゃね」



と奥底から引っ張り出したのは、黒縁にビン底みたいなあつーいレンズをしたやつだった。
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