俺様生徒会長に鳴かされて。

「あーそれね。ビッグフレーム流行った時期に、ビン底まで戻って来るかなって半分おふざけで仕入れたんだけど、やっぱウケずに残っちゃったやつだよ…って、

彪斗くん、それ、その子にかけさせるの??」



ってケンさんが止める間もなく、俺はきょどきょどしてる優羽の顔の前にビン底を掲げてみた。





ほんっ、と、超ダセぇ!





優羽だとそのダサさも半分くらい緩和されるけど、

まぁ、そもそもビッグフレーム自体ヤロー受け悪いし、さらにビン底という輪をかけたダサさだ。

もうこれに決めるしかないだろ。



「これにするぞ、優羽」


「え」



さすがの優羽もウンと言わない。



ケンさんもしきりに焦っている。



「いいの?すんごいかわいい子なのに、いいの!?」


「だからだよ。

これちょうだい」



そして優羽の意見は一言も聞かず、メガネを作ってしまった。



ついでにケンさんからレジの隅に置いてあった輪ゴムをもらって、髪をまたキチキチに編んで戻させた。





よーし!

絶世のブスのできあがり!
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