俺様生徒会長に鳴かされて。
大満足。
もうこれでなんの心配もない、はずだ。
「あそうそう、ケンさん。
こいつのことは、くれぐれも内緒にね」
「はいはい…。
なんだかなぁ、相変わらず君は王様だね…」
苦笑いを浮かべるケンさんに、俺は不敵の笑みを浮かべた。
なんとでも言ってくれ。
俺はコイツを俺だけのもんにするためなら、なんだってするんだ。
「さーてと、じゃ最後だな。
こいよ」
「…行くって、どこへ行くの…?」
また手をつかんだ俺に、優羽はビン底メガネの奥から不安げな表情を見せた。
俺はそんな優羽の細いあごをくいっと上に向かせると、
見た直後、優羽が必ず怯えた可愛い顔になる、口端だけを上げる笑みを浮かべた。
「きまってるだろ。
おまえを入れとく鳥籠に、だよ」
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