俺様生徒会長に鳴かされて。
と、また引きずるように優羽を連れていったのは、校舎のすぐ近くにある学生寮区域だった。
生徒のほとんどがすんでいるこの区域は、湖を囲う森を切り開いて造られている。
湖を一望できるように並び立ち、石垣状の外壁が中世の城のように見えると評判のいい学生寮だけど、俺が優羽を連れ込んだのは、さらにその奥の別館だった。
カードキーで認証して玄関フードを抜けると、すぐに管理人兼世話係の松川さんが迎えてくれた。
「おかえりなさいませ、彪斗さま」
「ただいま、松川さん」
俺は後ろにいた優羽を紹介した。
「こいつ、小鳥遊優羽っていうんだけど、今日からここに住むことになったから」
「それはそれは。変わったメガネをかけてらっしゃいますが…なるほど、この館にお住まいになる資格は十分お持ちのようですね。
よろしくお願いしますね、小鳥遊さま」
松川さんの性格がにじみ出た穏やかな笑顔につられて微笑み返した優羽だけど、
案の定、「ここに住むってどういうこと??」っておどおどと俺を見上げてくる。
生徒のほとんどがすんでいるこの区域は、湖を囲う森を切り開いて造られている。
湖を一望できるように並び立ち、石垣状の外壁が中世の城のように見えると評判のいい学生寮だけど、俺が優羽を連れ込んだのは、さらにその奥の別館だった。
カードキーで認証して玄関フードを抜けると、すぐに管理人兼世話係の松川さんが迎えてくれた。
「おかえりなさいませ、彪斗さま」
「ただいま、松川さん」
俺は後ろにいた優羽を紹介した。
「こいつ、小鳥遊優羽っていうんだけど、今日からここに住むことになったから」
「それはそれは。変わったメガネをかけてらっしゃいますが…なるほど、この館にお住まいになる資格は十分お持ちのようですね。
よろしくお願いしますね、小鳥遊さま」
松川さんの性格がにじみ出た穏やかな笑顔につられて微笑み返した優羽だけど、
案の定、「ここに住むってどういうこと??」っておどおどと俺を見上げてくる。