俺様生徒会長に鳴かされて。
「言っただろ。おまえは俺のものだ、って。
俺のもんが俺のそばで暮らさなきゃ、おかしいだろうが」
「……」
チン
とエレベーターが止まって、扉が開いた。
固まったままの優羽を引っ張って、すぐそばにあるドアにカードキーを差し込む。
ピッと解除のランプが鳴った。
この館の中の唯一の相部屋。
入ったのは初めてだったけど、想像していたよりもいい部屋で驚いた。
さすがこの館の中で一番広い部屋だけあって、ベッドも家具も机もドレッサーもふたつずつあるのに、ぜんぜん窮屈さを感じさせないし、
なにより、最上階というだけあって、部屋一面に広がる窓から見える湖の景色が、俺の部屋以上に絶景だった。
ベランダがあるのも同じだが、やっぱり広くてテーブルとチェアふたつ置いてても、解放感が損なわれていない。