俺様生徒会長に鳴かされて。
「へぇ、なかなかいいじゃん。一緒に住むにはぴったりの部屋だな」
思わずひとりごちて、部屋に入ろうとしたが、
「…っおい、優羽」
足を踏み堪えて、どうしても優羽が部屋に入ろうとしなかった。
「おい、なに考えてんだよ」
「それは、こっちの台詞だよ…っ」
蚊の鳴くような小さな声だったけど、
優羽にしては珍しく棘のある言葉だった。
「あ?
なんか文句あんの?」
「い、一緒に住むなんて…しかも同じ部屋でなんて…
そんなの無理だよ…っ」
俺は優羽の手を、さっきより強めに引っ張った。
「あ…っ」
木の葉のようにあっさりとつんのめった優羽を抱き止めると、
少し乱暴に、壁に押し付けた。