俺様生徒会長に鳴かされて。

寧音は小さな眉間に大きなシワを寄せると、俺の前にスマホをかかげてみせた。



「こんの色ボケ!とうとう頭までボケたかっ!?

ほら、こうやって連絡網でもまわって来てるでしょ!505号室は本日より私と、新しく来るコで使うって!」



今度は俺が顔をしかめる番だった。



つまり、俺より先に部屋割りが決められちまった、ってわけだ。



どこのどいつだ!



と自分のスマホにも来ていたメールの送信元を見てみると、





「雪矢っ!

あいつか!!」





「そうそう。ゆっきーが『決めといたから』って、ついさっき送ってきたんだよ。

『彪斗が新しいメンバー入れるはずだから』って。

だーれもそんな話知らなかったのに、さっすがゆっきー、鋭いよね。

部屋割りに関しては早い者勝ちだし、もう松川さんにも申請し終わっちゃったみたいだし、残念だったねー」





雪矢…あんにゃろう…。
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