俺様生徒会長に鳴かされて。

「あなた…もしかして…。

今テレビでよく見かける、タレントのNeneちゃん…?」



「あったりー☆

『Neneだよッ』!」



と、短い手足をめい一杯伸ばして取るぶりっ子ポーズは、今小さい子や年寄りにまで大流行の寧音のトレードマークだ。



なんでこんなガチャガチャしたのが人気なのか俺にはさっぱり解からないが、どうやら優羽も『Neneちゃん』のことは好きだったみたいで、



「わぁすごい…『Neneちゃん』に会えるなんて…!

わたし、元気いっぱいでいつも明るいNeneちゃんが憧れだったんです…!」



と俺を押し退けそうな勢いで身を乗り出した。



「えへへ、うれしいなぁ!

私もね、すごいうれしかったの!

だってこの生徒会では女の子は私ひとりっきり『こーいってん』だったし、

しかもメンバーっていったら彪斗を始め『俺様』、『腹黒』、『変人』って、みーんなまともじゃない男の子ばっかだったんだもーん。

だから女の子との相部屋に憧れてたんだ!

今日からよろしくね、優羽ちゃん!」
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