俺様生徒会長に鳴かされて。



目が離せなくなる、可愛い顔。

細い手足、華奢な身体。

そして、甘い歌声…。



「ダイヤの原石」か。



は、そんなもんを、ほったらかしてたまるか。



磨かなくてあれなのに、きれーに磨かれちまったら…

さすがの俺でももう届かないところに行っちまうかもしれない。



あいつは、俺だけの小鳥なんだ。



小さくて、弱々しくて、清らかな、世界でただひとりしかいない、大切な小鳥。




こんなくだらねぇ学園のてっぺんに居座ってたって、くそも面白くねぇって思ってた。

けど、今初めて良かったと思った。



全力でもって、あいつを独り占めしてやる。

誰にも手出しはさせねぇ。





けど



あいつに泣かれると…。



もう強引も乱暴もできなくなって、

どうすればいいのかわからなくなる…。





泣くと何倍も可愛く見えるとか…

反則技だよな。

まじで敵う気がしねぇんだけど…。





ああくそ。





小鳥の飼い方なんて、知らねぇんだよ…。
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