俺様生徒会長に鳴かされて。
「おい、雪矢!
俺の優羽に馴れ馴れしくするな」
「だれの、だって?」
雪矢はにっこりと優羽に笑った。
「優羽ちゃん、
君は彪斗のものなの?」
「え、え、そう言うわけでは…」
俺はぐいっと優羽を引き寄せて、叱るように言った。
「おまえは俺のもんって何回言えばわかんだよ」
「そんな…」
「彪斗って、ほーんと優羽ちゃんのことアイシテルんだね。
でもね、優羽ちゃん。
俺は優羽ちゃんのこと、彪斗の何倍もアイシテルよ」
雪矢、こんにゃろう。
そうやって優羽を翻弄しやがって…!
雪矢の勝ち誇った顔をにらみながら、俺は食堂を見回す。
ちくしょ、寧音のヤツどこに行ったんだよ。
こんな時のおまえだろうが…
いつもみたいに優羽のまわりうろついて邪魔しろよ…
って、みつけると、寧音は洸と会話中だった。