俺様生徒会長に鳴かされて。

うながされるまま、応接セットのふかふかのソファに座った。



すると、隣の部屋からコンコンとノックが聞こえてきた。



「どうぞ」



須田さんが言うと、ドアが開いてティーセットを乗せたトレイを持った男の人が現れた。



さっきの、男の人だ―――。



わたしを見ると、フッ、とあの穏やかな微笑をくれた。



綺麗な花の絵が描かれたティーセットを持った姿がしっくりき過ぎていて、思わずぽうと見惚れてしまう…。
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