俺様生徒会長に鳴かされて。



そんなわたしを見透かしたように、須田さんはなだめる口調で言った。



「私が君についてやることはできない。けど代わりにこの雪矢(ゆきや)に任せようと思っている。優羽ちゃんも歳が近い味方がいれば心強いだろう」



といって、さっきの男の人を見やった。



「よろしくね優羽ちゃん。

俺は一瀬雪矢(いちせ ゆきや)。

君より学年がひとつ上だけど、一応アーティスト兼音楽プロデューサーをやっているんだよ。

君の歌声を録ったのを須田さんから聴かせてもらった。

優羽ちゃん、君の歌声は本物だ」
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