俺様生徒会長に鳴かされて。
歌声を、録った?
いつのまに?
そう言えば、何年か前の中学生の頃、お父さんが生きていた時に須田さんの前で歌ったことがある、その時―――?
そんな前から、わたしを??
「わ、わたし…」
「優羽ちゃん」
深い飴色の瞳が、じっとわたしを見つめた。
「俺は君の歌声に夢中になってしまった。
君を、最高の歌姫にしたい」
「……」
「まぁ、とりあえずおまえの生の歌声を聴かせてくれないか、優羽」