Secretな関係 1.5
食べ終わり食器を運ぶと、ゆあが立ち上がり冷蔵庫の前で何かを躊躇っている。
「あ…あああのさ!」
「ん?」
「ちょっと、初心に帰ろうというか…なんて言うか、昔のドキドキを思い出そうと思って…その…用意しました」
「うん…?」
昔のドキドキ?
「ちょっと、あっち向いてて!五分くらい!」
「は?」
「いいから!」
五分…って?チョコレート菓子出すだけで五分かかるのか?
いや、あれが完成じゃないとか?
でも良い出来に見えた。
一応ゆあから背を向けると、別の部屋に行ってしまうゆあ。
な…何をしているんだ?