お婆ちゃんは魔法使い
「お婆ちゃん、この絵は聡君の部屋の
話だけを絵に描いたんだよ。その前に
もっと聡君と遊んだり、話したことがあるんだよ。」
それを聞いたお婆ちゃんは 益々嬉しくなった。
「そうよ。孝介君・・それだよ。
饅頭に皮と餡があるように
遊びにも始めと遊びと終わりがあるんだよね。
孝介君は凄いことをお婆ちゃんに教えてくれたね。
始めの絵は描かなくとも言葉に書けるんじゃないの。
遊んだことを絵に出来たんだから 終わりも簡単だよね。」
お婆ちゃんは思わず子供のようにはしゃいだ。
孝介は不思議そうにお婆ちゃんを見詰めて居た。