お婆ちゃんは魔法使い
とつとつと話す 幸介の話を
お婆ちゃんは紙にそっと書いて居た。
じっと見て居た幸介が急に元気な声で言った。
何処で見ていたのか。
孝介はお婆ちゃんが話したことを書いて居ることに
気が付いて居た。
「それ良いよね。お婆ちゃんが書いた文章をそっくり
書けば良いね。」
お婆ちゃんはびっくりしたが
表情には出さず静かに言った。
「 そうだね。それではお婆ちゃんの作文になっちゃって
孝介君の宿題にならないから、何処かに
幸介君の考えた言葉を入れないとね。」
幸介はまた困ったような顔をした。