お婆ちゃんは魔法使い
お婆ちゃんは 幸介の絵を見て
もう作文が出来上がったような笑顔で続けて話しかけた。
真剣な顔で身を乗り出して話しかける
お婆ちゃんの表情に飲まれるように
孝介はその気になったようだが
鉛筆を持つような素振りは見えない。
お婆ちゃんは興奮を高ぶらせながら言った
「 だからさ ・・・昨日遊んだことだから
直ぐに思い出せるよ。
もう少しお婆ちゃんと試してみようね。
目を瞑って お婆ちゃんの言うことを
頭に浮かべてごらんね。」