お婆ちゃんは魔法使い
良いなあ・僕もそんな部屋が欲しい・・
だから 聡君の部屋には 星の本が何冊もあるんだよ。
小さいけど 望遠鏡もあるんだよ。」
お婆ちゃんは 何となく孝介が 可愛そうに想えて来た。
作文よりも もっと深刻な想いに迫られた。
体で触ったり、考えたり、味わったりすることが
脳に精密なカメラを据え付ける
唯一の子育てだと改めて感じたのだ。
お婆ちゃんはそれが責任ある 子育てでないかと
反省しながら 続けて幸介の話を聞いた。