お婆ちゃんは魔法使い


「あらそう・・・



聡君の部屋には 望遠鏡があるのね。



お父さんも 星が好きなんだね。



それをみて どう想ったの・・・」




焦りを抑えながら、



低い~低い声で、



また本物の魔法使に変装した。




魔法使いの役割はまだ残って居る。



幸介が青年になって恋をすることへも繋がると想った。



悔いのない青春を謳歌させるためには



話すことが基本だとしみじみ想って居た。



体験が精密なカメラになったり



イメージカメラに造り上げるのは



生きて居る限り 続く作業だと想ったのだ。




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