イケメン侯爵様とお試し結婚!?
――――幸せ。
こんなにキスが気持ちいいものだなんて。
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・ふ」
「・・・んっ」
「んんんん!!!」
と、思っていたのですが、長いキスに息が出来なくなったアマルダは、ヴァン様の身体をばしばしと叩いて勢いよく離れます。
「っっ長いっ!!!息できないでしょうが!!!」
はあはあと息を荒げるアマルダをよそに、ヴァン様は声を出して笑うのでした。
「あははっ、鼻で息をすればいいのに。まだまだ、キスの仕方も教えなきゃだめだなあ」
「もう!どうせ、なにもわからない初心者ですよ!」
「だから、尚更嬉しいんだよね。これから私が教えてあげるよ。いろいろとね・・・・」
にやりと怪しい笑みを浮かべるヴァン様に、アマルダは嫌な予感がしてつい身体を引いてしまいました。
なんか、ヤバイ感じ・・・。
やっぱり、好きって言ったの失敗だったかも・・・。