イケメン侯爵様とお試し結婚!?

それぞれ挨拶を済ませると、席に座りクレール侯爵の乾杯の合図で食事は始まります。
食卓の上では、豪華な料理とワインを楽しみながら、静養先での出来事、昔の思い出などの話題で盛り上がっていました。

「そういえば、アマルダちゃんは畑仕事が好きなんですって?気に入ってくれたかしら?この屋敷の畑は」
「はい!私の屋敷の畑とは比べ物にならないほど素晴らしくて・・・。本当に感動しました」
「よかったわー。あの畑は、私が結婚してこの屋敷に来た時に作ったものなの。昔は私も畑仕事をしていたんだけど腰を痛めてしまって。今はウオルトに管理をしてもらってるのよ。ヴァンと結婚しても、畑仕事は続けて構わないわ。ただ無理をしない程度にね」
「私が畑仕事してるの知ってたんですか?」

「ええ。ヴァンが結婚の申し込みをしたいと言ってきた時にどんな人なのか聞いて、それで知ったの。私はアマルダちゃんとだったら上手くやっていけそうだ、と思って喜んで賛成したのよ。いい所に生まれたからと言って型にはまった令嬢になんてならなくていいと私は思うから。やりたい事をやって人生楽しく過ごした方がいいじゃない?」
「そうですよー。アマルダさん馬にも乗れるんですよね?私も実はこう見えて馬に乗って、遠出するのが好きなんですよ。よくルークと休みの日に遠出してるんです。次はぜひアマルダさんもご一緒に」

「えっ!?馬に乗れるんですか!?」
「ええ。小さい頃から。意外でしょう?」

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