イケメン侯爵様とお試し結婚!?
メリル様の意外な趣味。
アマルダはビックリして、つい大きな声を出してしまいました。

ええ？こんなに大人しそうなのに！
馬に乗るのが好きって！

人は見た目に寄らないものなのね・・・とアマルダは思います。

どうもクレール家の男達は、典型的な令嬢よりも少し変わった令嬢を好むようで。
外見こそ違えど、中身はほぼ似た女性が伴侶に選ばれているようです。


「俺はメリルのそういうギャップに惹かれたんだよなぁ、俺は。一緒にいて飽きないんだ」
「ありがとう。素の私を好きになってもらえて嬉しいわ。私もルークのその男らしい所が大好きよ」
「俺もだ。愛しているよ、メリル」

そう言うと、見つめ合って二人の世界に入ってしまいます。
二人の周りがピンク色に見えるくらい甘い世界。


「・・・二人とも、それは部屋でやってもらえるかな？」

見かねたクレール侯爵様が、ごほんと咳払いをひとつして羨ましそうな顔で制しました。

「あ、悪いね父さん、ヴァン。ついつい二人の世界に」
「全くです、兄様。私も言いたくて我慢しているのに」
「ああ、全くだ」

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