イケメン侯爵様とお試し結婚!?

サイモンは困惑した表情を浮かべながら、ヴァンを見ていました。

「どうかした?」

「いや・・・お前って、そういう奴だったのかと思って」

「それはアマルダだから、だよ。どうしたら私を好きになってくれるのか、暇さえあればそればかり考えている。好きになってもらう為に、何だってやる。そう思うようになる。・・・まあ、いずれわかるさ、お前も。好きな人が出来たならね」

「そういうもんなのか?」

「そういうもんだよ」

そうなのか・・・、とサイモンは俯きながら考えます。

自分にそういった思う人が出来た時、自分もこう変わるのか。
自分のものにしたいと、考えるようになるのか。と。

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