イケメン侯爵様とお試し結婚!?
一方、屋敷ではなかなか姿を現さないアマルダにイライラする伯爵様。
エントランスで落ちつかずうろうろとしています。
「遅い、遅いぞ!一体何をやっているんだアマルダは!」
「色々と準備に手間取ってるようですよ。・・・その、久しぶりですから」
「だから、普段も着る様にしとけばいいものをまったく・・・・!」
そう言いながら、素直過ぎるアマルダの行動になにか引っかかるものがありました。
・・・なにか嫌な予感がする。
あいつはそう簡単に引き下がるような奴じゃないからな・・・。
本当にただ手間取っているだけだといいが・・。
「伯爵様、ヴァン様がお見えのようです」
侍女の一人が声を掛けました。
「わかった。今行く。はやくアマルダを呼んで来い!」
声を荒げ、外へと向かう伯爵様。
「なにをやっているんだ、アマルダは!」
どたどたと足音を響かせ屋敷の扉を開けると、衝撃的な光景が目に入って来たのです。