イケメン侯爵様とお試し結婚!?

「はぁ、今日は飲んだわ。ありがとうサイモン、付き合ってくれて」
「い、いえ。大丈夫です・・・」

と言いながら少しふらつきます。
あんなに飲んでも変わらないクレアとは正反対のサイモンは、立っているのがやっとの状態でした。

「今日話した事は内緒にしておいてね。2人だけの秘密よ」
「あ、はい・・・わかりまし・・・わわっ」

思うように足が動かず、転んでしまうサイモン。
そんなサイモンにクレアは微笑みながら助けます。

「もう、弱いんだから。ほら肩貸してあげるわ」
「クレア様が強すぎるんですよ・・・。あんなに飲んだのに」
「・・・好きな人の前では強がるのよ、私」

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