イケメン侯爵様とお試し結婚!?

フッと見せる切ない笑顔が、アマルダの心を締め付けます。

ラフィアがそんな想いを抱えていたなんて知らなかった。
いつも私の事ばかりで・・・。

「・・・切ないわ、ラフィア。私はあなたの力になりたい。その方はどんな方なの？」
「それは、お話できません。私が想ってはいけない相手ですから」
「そうやって、ずっと心に押し込めて、諦めたまま生きていくの？・・・そんなの辛すぎるわ！それでラフィアは幸せになれるの！？」
「・・・仕方のない事ですわ。アマルダ様にお話したところでどうにもなりませんもの」
「そんなの分からないじゃない！！」

どうにもならないなんて言わないでよ。
私ばかり幸せになったって、そんなの嬉しくないのよ。
ラフィアも幸せになってくれなきゃ・・・。
こんなに私の為に尽くしてくれたのだから・・・。