イケメン侯爵様とお試し結婚!?

「幸せって案外近くにあるものよ。それにお父様がまだ気付いていないだけ。それに気付く時がくれば、必ず幸せになれる。・・・・そう、お互いにね」
「・・・お互いに?」
「そう。ずっと昔からお父様の幸せを願っている人がいる。私はその人を幸せにして欲しい。きっとその人もお父様を幸せにしてくれるわ。だから、絶対離さないで。そして、お父様自身で気付いて欲しい。近くにその幸せがあるってこと・・・」
「それは・・・」

伯爵様が何かを話そうとしていましたが、アマルダはそれを聞かず部屋を出て行こうとします。

「アマルダ、まだ話は・・・」
「ねえ、お父様。ラフィアの事お願いね。ヴァン様の屋敷に一緒に行く事は出来ないから」

そう言って、アマルダは部屋を出て行きました。




< 148 / 163 >

この作品をシェア

pagetop