イケメン侯爵様とお試し結婚!?


「大丈夫ですか?アマルダ様。・・・まさかあちらが断らないとは。驚きました」

「逃げ道がない・・・もう家出するしか方法がないわ・・・」

とはいえ散々家に迷惑をかけてきた事、今日の伯爵様の倒れっぷりを見ると、その方法を実行するのを躊躇ってしまいます。
伯爵様は意識を戻されましたが、今日のショックと破談にならなかった安心からなのか、熱を出してしまい未だ床に臥せていたのでした。

・・・しかもあのヴァン様の事。
私が逃げたら地の果てまで追いかけてきそう。
それこそいつまでも安心して生活する事なんて出来ないのよね・・・。

「仕方ない。行くしかないのか・・・」

・・・そうよ。
私が好きにならなければ、この話はなくなる。
私が3ヶ月我慢すればいいだけよ。

大丈夫、顔はかっこいいけど、好みじゃないし。
あっちだって、更に私を色々と知ってけば嫌になるかもしれないし。

私が・・・・。
・・・・。
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