イケメン侯爵様とお試し結婚!?
クレール侯爵家。

屋敷はアマルダの住む屋敷よりも数段大きく、庭も広くそして綺麗に手入れがされており、庭の真ん中にある花壇には色々な花が咲き乱れています。

庭の脇にはバラが咲く温室があり、その隣には洒落た椅子とテーブルが置かれ、晴れた日はそこでバラを愛でながらティータイムでもしているのでしょう。

畑仕事と馬の事ばかりしていたアマルダにとって、その世界はまるで異世界に来た様に思えたのでした。


「お待ちしてましたよ、アマルダ」

出迎えたのは、悪魔の微笑みをしたヴァン様です。

「お出迎え、ありがとうございます」

顔を若干引きつらせながらも、冷静に答えます。

「今日の姿、とても美しいですよ。あなたは明るい色のドレスが似合いますね」

「はは・・・」

思ってもいない事言いやがって・・・
と心の中で思うアマルダでした。
< 26 / 163 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop