イケメン侯爵様とお試し結婚!?
「アマルダ?なにかありましたか?」
いつも口答えしてきたアマルダが、こんなに不安そうな表情を浮かべ無口になる事などあまりなかったので、ヴァン様も不安そうにアマルダを見つめています。
「あの、その・・・大丈夫ですか?私と一緒に行く事で、ヴァン様に変な噂が立つかもしれませんよ?」
「変な噂?」
「私・・・、色々といい話のない女ですから・・」
俯き、何か思い詰めているような表情を浮かべるアマルダに対して、ヴァン様はその不安を取り除くように話します。
「私がそんなことを気にするとでも思いますか?噂など勝手に言わせておけばいい。あなたは確かに変わった人かも知れないけれど、裏表がなく元気で素直な人じゃないですか。私はそんなあなたに会えて、嬉しいと思っているのですよ?」