イケメン侯爵様とお試し結婚!?

低く、冷ややかな声。
その声には一切感情など入っておりません。

「なっっ・・・・!」

「約束もないのに、こんな朝早くから屋敷に押しかけて。それで私の婚約者フィアンセに対しての暴言ですか。由緒正しき伯爵様のご令嬢がなさる行為ではないですね」

「っ・・それはっ・・あなたがっ・・・!」

何かをいいたげなレイラ様でしたが、ヴァン様のとてつもない威圧感に言葉を出せなくなります。

「・・・っ・・!」

「この際、はっきり言いましょうか。お前らみたいな外見だけの中身が腐った女など、私はこれっぽっちも興味はない。むしろ言い寄られて迷惑しているんだ。何回も断り続けてる時点で気付け」


「!!!」
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