イケメン侯爵様とお試し結婚!?


・・・・ああ、キャラが変わっちゃってるよ・・・。
ニコニコ笑顔の王子様が、あれじゃ悪魔の王子さまだわ・・・。


エントランスが覗けるあちらからは見えないであろう一角。
そこで、気になったアマルダはこっそりと見ていたのでした。

侍女達からは覗きに行く事を反対されたアマルダですが、どうしても好奇心に勝てず、覗きに来た訳でしたが・・・。
まさかこんな修羅場になっているとは、思いもよらなかったアマルダです。

それにしてもものすごい怒りよう・・・。
普段優しい人を怒らせると怖い典型的な例よね・・・。

・・・じゃなくて!
ヴァン様、私の事をけなしたから怒ってる・・・?

アマルダの心がドクンと高鳴ります。


「・・・早くここから、立ち去りなさい。これ以上アマルダに対して何かしたら、私も黙ってはいませんよ?」

「あなたが、そんな変人だったなんて・・・。失望したわ」

「私の事は何を言っても、言いふらされても一向に構いませんよ?どうぞ、貴女方に嫌われるのなら、喜んでお好きなだけ」
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