イケメン侯爵様とお試し結婚!?


夕食の時間。

向かい合い、アマルダはじろりとヴァン様を睨んでおります。
一方のヴァン様は優雅にワインを嗜んでおりました。

「・・・ウオルトさんから、聞きました。夜会に連れて行った理由を」

「ん?なんのこと?」

「とぼけないで下さい。周りで噂されたら責任取らなきゃいけないって・・・」

じとーっとアマルダは睨みます。
涼しい顔でワインを飲み干すヴァン様。

「あはは、バレちゃった?」

「・・・知ってたら約束だろうがなんだろうが、意地でも行かなかったのに」
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