イケメン侯爵様とお試し結婚!?
デート、なるもの
ここ何日か、普段のアマルダではありませんでした。
畑仕事をしていても心ここにあらずで、全く集中出来ず。
食事では向かいにヴァン様がいると、なぜか緊張して食事が喉を通りません。

・・・おかしい。
これが、恋ってやつなの?
・・・まさか。

アマルダの変化にヴァン様が気付かないはずはありません。

「アマルダ?食事が進んでないようだけど・・・。どこか具合でも悪いの?」

「・・・あ、いえ、特には。ただ、あまりお腹が空いてないみたいで」

「そうですか・・・・」

ヴァン様は、俯いてため息をつくアマルダを見て、ふっと笑います。

わかりやすいなあ、アマルダは。
なんとなく気付いてるのに、認めたくないんだな。
もう、言っちゃえばいいのに。

そう心の中で思いますが、アマルダにしては初めての恋。
アマルダが自分で自覚するまで、少し様子を見る事にしました。
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