イケメン侯爵様とお試し結婚!?
「「お父様!話を聞いて!お父様!!」
ドンドンと扉を叩きながらアマルダが呼んでも、伯爵様は事をしませんでした。
どうやら無視を決めこんだようです。
・・・まいったわ。これじゃどうにもならない。
仕方なく、部屋へと戻るアマルダ。
お父様がダメな以上、この話は進んでしまう。
なんとか辞める方法を考えないと。
部屋に戻り、布団に伏しながらアマルダは一生懸命考えます。
夜中散々悩んで、そしてある考えにたどり着きました。
「・・・そうよ!こちらから断れないのなら、あちらから断るように仕向ければいいんだわ!」