イケメン侯爵様とお試し結婚!?
「アマルダ・・・。君はずっと苦しかったんだな」
「そうよ・・・。私だってお姉様みたいになりたかったわ。でも、頑張ってもお姉様みたいになれないし、やれなかったのよ。ずっと周りからそばかす令嬢と言われ笑われて、お姉様と比べられて。それなら、一人で静かに生きていった方が楽だって。そう思って、周りの令嬢がやらないような事ばかりして・・・」
俯いて肩を震わせ、アマルダは今まで誰にも言えなかった自分の気持ちを話しました。
「お姉様にも申し訳ない気持ちと、妬ましい気持ちと、もうごちゃごちゃで最後の方は殆ど話す事もなかったのよ。お姉様とちゃんと向き合う事もしなかったの。でもこのままじゃずっといけないと思う」
ヴァン様はそんなアマルダを見て、また抱きしめます。
「アマルダの気持ちは良くわかった。一緒に行こう」
「ありがとう・・・ヴァン様」