あの夏〜Short Story〜
突然の再会
「ねー美月?なんでそんなに賢いわけ?」
茉央が見ているのはテスト順位表。
この学校では学年20位まで昇降口で、掲載される。
1年の時は15位くらいだった、負けたみたいで悔しくて彼氏もいないしやる事もないから、勉強に勉強を重ねた。
いわゆるガリ勉だよね(苦笑)
『勉強してるだけだよ?茉央みたいに彼氏がいるわけじゃないし、暇つぶし』
「普通ね、居なくても勉強なんて嫌で誰もしないよ?」
『最近はしてないよ、授業聞いてるだけ』
「…はぁ。それで1位ですか、可愛くて勉強できて彼氏いなくて…そりゃ男が美月を狙う理由が分かるわ」
『うーん、可愛いのは違うよね。告白なんて罰ゲームでしょ?』
「もうなに言っても手遅れだね、まぁ良いわ。でもさ2位の真山智って人?学校来てなくない?私達と同じクラスなのにそんな名前聞いたことないよね」
『あぁそういやそうだよね、ひとつだけ席空いてる〜』
「イケメンだったらな〜」
『ま、茉央ちゃん?彼氏さん居るよね?』
「それとこれとはまた別物よっ!」
は、はぁ…凄いね本当…
『いたっ!』
「美月、大丈夫!?」
押された衝撃で倒れちゃった…
『…立てない』
「挫いた…?」
『うん、先生よんでき…えぇっ!?』