俺の彼女が照れないんだけど。




「いやぁ、ごめんなさいね。
この子ほんとに何も言わなくて……

このバカ娘!!」

「いたい」



今、俺はなぜか藍の家の中にいる。

念願の藍の家!



そして、目の前の彼女といえば、


「あんた、さっさと着替えて来なさい!」

「はぁい」



パジャマ姿!!!


「藍、かわい」


所々、寝癖ではねてる髪の毛も

ちょっと大きめのジャージを着てるところも


「かわいすぎ」

「え?なにか言ったかしら?」

「いえいえ。なにも」

「あの子、動きがトロいし用意までに時間掛かると思うからお茶でも飲んでって?」

「あ、イヤ。外で待ってますっ」

「いいのいいの。
申し訳ないことしてしまったし。」

「…では、お言葉に甘えて………」

「お兄さん、図々し〜」



早速、食卓の椅子にお邪魔させてもらおうとしたところ。

背中越しに、冷ややかな声がとんできた。
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