俺の彼女が照れないんだけど。


あ。

いまのセリフあたしじゃないから。
目の前に仁王立ちしてる妹だから。



「おにーさんさぁ
最近ちょーし乗りすぎー」

「くそっ
また邪魔しやがって」

「あ、藍。朝ごはんできたって」

「おいこら、聞いて…「はーい」



床に転がっている物体を跨いで、階段を降りた。




「いってきまーす!」
「きまーす」

「朝ごはんご馳走様っす!」



玄関のドアを開けると、眩しい光が目に飛び込んでくる


「…まぶし」


一気に学校行く気失せた


「なんでお前も一緒なんだよ」

「べっつにー?
方向一緒じゃん」

「ちっ」



暁田くんは二人の時は優しいけど、二人じゃない時はちょー機嫌悪い。

格好が少しチャラチャラしてるから、コワイ顔してたら不良みたい



「じゃねー!
藍、今日も一日がんばれっ」

「うん」


まったく、いい妹を持ったものだ。



「藍。邪魔者もいなくなったし


イイコト、しよっか?」



そして、学校に着くまでの約15分間
これから悪夢が始まるのだ
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